トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして

Kindle Storeで見かけたので衝動買いした。通勤時間で読みきった。 いい時代になったものです。

この本は前から気になってたのになぜか手を伸ばさずにずっと放置してた。 今回読んでトヨタ生産方式を知ることができたのはとてもよかった。 今までのあやふやな理解が一気に深まった。

本書を読んで一番に思ったことはトヨタ生産方式の根底にあるのは「変化への対応」なんだなということ。 時代の変化、環境の変化、ニーズの変化。そういったものへ対応していくための考え方を製造業にあてはめると スーパーマーケットみたいな後工程からのpull型のやり方になると、そう理解した。

ソフトウェア開発に通じるところがたくさんあるのも興味深い。 最近でこそソフトウェア開発も変化への対応としてアジャイルソフトウェア開発が広まりつつあるが、 最初は手戻りなしのウォーターフォール型から始まっている。 大艦巨砲主義から機動力重視への転換は製造業もソフトウェア開発業も同じである。

アジャイルソフトウェア開発も源流はトヨタ生産方式からリーンへと応用された結果であることを考えると決して偶然ではなく必然的におこった変化だと思う。 その変化を日本ではなく外国から輸入しなければいけなかった日本のソフトウェア開発の闇は深いなと、一人の日本人として少し暗くなった。

こういう新しいイノベーションを提示する本の面白いというか勉強になることは 必ず過去の歴史へのリスペクトがあることだ。 本書でいうと創業豊田家、ヘンリーフォードが取り組んできた過去に対しての敬意が払われているのがとてもいいな、と思った。