不格好経営

Kindle Storeで購入した。 ちびちび読むつもりが読み物としてとても面白くて夜更かしして一晩で読みきってしまった。約4時間ほどで読了。

まずこの本は単純に文章が面白い。最初から最後まで飽きずに読める。 著者が出会った人への感謝の気持ちと苦労して成長してきた軌跡がよくわかる。 もしも自分が(なにかの奇跡がおこって)本を出版する機会があるのならこういう本を出したいと思った。

内容としてはDeNAの創業から著者のパーソナルな話まで様々だ。 個人的に興味深かったのがDeNAの創業メンバーが元マッキンゼー、元IBM、元Oracleといった外資のエリート集団によって成り立っていたこと。 GREEと比較してDeNAはエリート志向が強いとなにかの記事で見たが、確かにその通りなんだなと本著を読んで理解できた。

ちょっと気になったのはモバゲーの出会い系問題やコンプガチャ問題などについては触れられているが 根本的なガチャというビジネスモデルそのものについての悪評については一切ノータッチであること。 世間がDeNAに抱いている一番の悪イメージについては触れず、ただビジネスとして軌道にのってよかったよかったという美辞麗句では 厳しい評価をする読者もいると思う。(実際Amazonのレビューでそういうのが見かけられる)

本書にはたくさんの優秀な登場人物がでてくるが特に個人的にすごいと思ったのが現会長らしい春田さん。 コストについての考え方など、この人がいなかったらこの会社どうなってたのか、この人がいるいないでずいぶんと成長スピードに差があったんだろうなと想像して楽しめた。

7章の組織についての考え方は一字一句同意できる内容だ。 フラットで上下関係のない組織。管理する側、管理されるプレイヤー側も上下関係ではなく役割によって動くチーム。 失敗を許容できる環境。自分が理想とする環境を構築できてるのがとても羨ましいと読んでいて感じた。 (ただし自分が知ってる元DeNAの人は必ずしも適切な評価をされていたとは思えないので眉唾ではあるが)

あとスタートアップ時のオークションサイト用につくった仕様書を拝見させて欲しい。 見る人みんなが絶賛したらしい仕様書がどれだけよく書けてるのかとても興味がある。